意識改革と行動変容が定着するよう1年間、継続的にチームビルディングで支援
株式会社ラフィングさま
療育や特別な支援を必要とするお子さんに、コミュニケーション&学習支援サービスを提供する株式会社ラフィング。放課後等デイサービスの事業所『DeKiTa!!』は現在10ヵ所あり、なお拡大中だ。そんなラフィングが継続的な組織づくりとしてのチームビルディングを導入（2年目も実施中）。じっくり組織づくりを行う意図を代表取締役の荻野 優さんと経営戦略室 室長の飯塚 秀徳さんにうかがった。
概要
◆課題◆ 自ら考えて動いていけるそんな組織を育てたい
2014年8月に事業をスタートした放課後等デイサービス『DeKiTa!!』。需要の高まりを受けて事業が拡張していく中で、リーダーシップを発揮できる人材を育てる体制づくりの必要性が高まってきた。自ら考えて、動いていける人材が集まる組織づくりを目指して、チームビルディングの導入が検討された。
◆取り組み◆ 定例会議に参加するなど、丁寧に課題の抽出を行う
定例の会議にTBJのファシリテーターが同席して、ラフィングの組織的な問題をリサーチ。本質的な課題の抽出を行った。その上で、「本音の対話」と「本気の関わり」をテーマにした1泊2日のチームビルディング合宿を実施。夜も参加メンバーで対話を重ねるなど、組織や自身の内面とじっくり向き合った。
◆研修の効果◆ 合宿参加者に芽生えた確かなリーダーシップ
合宿後、参加した各事業所の所長たちに変化が見られた。マネジメントを担当する荻野さんと飯塚さんとの距離感が縮まり、会議でも積極的に意見が出せるようになってきた。リーダーシップを発揮しはじめたスタッフの成長に、「頼もしさを感じる」と荻野さん。事業の拡大も計画しやすくなっている。
成長する時期だからこそのチームづくり
2014年8月の事業開始から順調に業績を伸ばしたラフィングは、3年目には50名もの従業員数を抱えて、10ヵ所の「DeKiTa!!」を運営するまでに成長。ところが事業所を増やすと次第に運営が困難になっていきました。「マネジメントは私と飯塚の二人が担当です。でも、それでは人手が足りず、事業所の所長にも力を借りたい状況になりました」（荻野さん）。「福祉業界の人は気持ちが優しく控えめで、会議でも、もの静かです。でも、事業拡大によりみんなの成長に期待したい時期になっていました」（飯塚さん）。
荻野さんはそんな時期にチームビルディングジャパン（TBJ）と年間契約を結びます。「年間契約にした理由は、これまでの経験から “人はすぐ変わるものではない” と知っていたから。だから継続的な関わりを希望しました。長く寄り添っていただいたほうが、問題の本質も伝わるだろうと判断したのです」（荻野さん）。
静かなスタッフに積極性が定着しはじめた
TBJはラフィングの会議に参加して課題意識を共有したり、ミッションやビジョンづくりの場に関わりました。各自が現場で主体性を発揮するために必要なことはなにか、荻野さんや飯塚さんとも個人面談して、組織としての意識改革のポイントを共有していきます。そして、TBJが関わりはじめて4ヵ月経った後、1泊2日のチームビルディング合宿を実施したのです。「定例会議に参加してもらって、なかにいると気づかない課題を見つけてもらいました」（荻野さん）。合宿にはメンバーとして各事業所の所長たちに、荻野さんと飯塚さんも加わりました。
荻野さんと飯塚さんは、1泊2日の研修を通じて所長たちに変化があったと言います。「フラフープを使った活動で印象的な出来事がありました。力を合わせてみんなで課題に挑み、目標達成はできなかったものの、ある程度の結果が出たんです。その結果に所長たちはみな満足げ。そのときファシリテーターの方が問いかけたのです。『目標を達成しなくて、本当にいいんですか!?』って。その言葉に火がついた。“やってやる !!” という気持ちが生まれて、チームとしてまとまりはじめたのです」（荻野さん）。あきらめずに取り組み目標を達成。意見して、強い気持ちで臨めば高い目標も達成できることを所長たちが身をもって学んだ瞬間でした。
「変化はいまも続いています」と飯塚さん。メンバーに親密感が増し、会議でも積極的に発言するようになったそうです。「引き続きTBJさんにはお世話になりたいですね。じっくり継続的な学びの場をつくってほしいので！」。
