DISCモデルをご存知ですか?
2021年09月15日
人の行動特性をとても分かりやすく整理したウィリアム・マーストンのDISCモデル
これをベースにしたアセスメントが色々あるのですが、日本でメジャーなのはHRD社が扱っているWiley社のもの。自分もこのDiSC®を10年以上使って来ました。
最近、フランスの会社の仕事で必要になったため、あらたにTTI社のDISC資格も取りました。(イギリスの講座をオンラインで受講できたので時代に感謝!)
基礎となる考え方はもちろん一緒なのですが、レポートの表現方法とか違って面白いです。そしてDISCについてより多面的に勉強できました。
マーストンがDISCについて書いた本、「Emotions of Normal People」もちょっと難解ですがいま読んでます。
自分が面白いと思ったWiley 社DiSC®とTTI社DISCの比較もご紹介します。
表記の違い
Wiley社
DiSC®
iが小文字になっていて、®が付いています。(DiSCで商標を取っている)
TTI社
DISC
ずっと小文字のiの方に慣れていたのですが、マーストンの元々の原典でもDISCだし自然な感じがします。
色の違い
Wiley社
色の違いに一番ビックリしたのですが、どちらの会社が提供するレポートにも各特性に色がついています。
Wiley社のものは
D→緑
i→赤
S→青
C→黄
この配色はそれぞれの特性のイメージと色のイメージがしっくり来なくてずっと気持ち悪かったのです。
TTI社
TTI社のものは
D→赤
I→黄
S→緑
C→青
各特性と色のイメージがピッタリでとてもスッキリ。フランスのコンサルタントに聞いたところ、原著でもこっちの配色とのこと。
自分でも調べてみたのですが、この4色についての記述はありますが、具体的にどれが何色というのは理解しずらいです。
このあたりまででも学び多いのですが、まだあります。
角度が違う!
Wiley社
これも最初TTIのを見たときに「あれ?」と違和感を感じました。
DiSCの並びがWiley社は
D i
C S
TTI社
TTI社の並びは
C D
S I
見た目が違くてちょっとややこしいのですが、これはどっちでもいいかな。
レポートの違い
Wiley社
基本的には隣り合った二つの特性のどちら寄りか、強度が強いか弱いかで表わされています。以前はグラフでしたが、Everything DiSCという新しいモデルになって見やすくなりました。
サークルの中の1点で示されるので、特にチームの特性の分布を見るのには見やすいです。
TTI社
「自然スタイル」と「適応スタイル」という2種類のグラフが提示されます。
DISCは行動特性を表すものでマーストン自身の本にも「行動は変えられる」とあります。なので本来の自分が「自然スタイル」で行動を環境に適応させたものが「適応スタイル」ということです。
どちらもわかりやすく、素晴らしいツールなのですが、自分の好みで言うと表記、色はTTI社、サークル状でシンプルなレポートはWiley 社が直観的で使いやすいです。
チームビルディングジャパンでもオンラインでも実施可能なDiSCを使ったチームビルディングプログラムを行っていますので、いつでもご相談ください。
https://www.teambuildingjapan.com/program/training/purpose/disc/