第39回『TBJ10周年記念対談(4)これからのチームビルディングジャパン』
2016年09月22日
※今回の『TBJ10周年記念対談(4)これからのチームビルディングジャパン』は、
第36回『TBJ10周年記念対談(1)チームビルディングを実践する』
第37回『TBJ10周年記念対談(2)10年間を振り返って』
第38回『TBJ10周年記念対談(3)変わること、変わらないこと』
の続きとなります。
瀬田すみ恵(以下すみえ)
甚さんの考える「チームビルディングジャパンのこれから」は?
河村 甚(以下じん)
これからは、前回もちょろっと言ってたことですが、もっと発信していく、広めていくところをやらないと、我われの存在意義が危うい、ぐらいに思っている。
すみえ
強い危機感を持ってるのは、どうして? 「チームビルディング」が広まったからかな?
じん
広まったからだね。広まってきたな感をもったときに、最初はぜんぜんチームビルディングって通じなかったから、それが通じるようになったり、「チームビルディング」って検索したときにうち以外の会社が出るようになったり。広まったということでひとつ終わった感を自分が持ってた時期があったんだよね。やっぱりその終わった感というのは停滞というかネガティブな感じだったんだよね。
でも、はたと気づいて。「あれ? 広まってないじゃん!」みたいな(笑) 何もないところからしたら広まってるんだけど、チームビルディングの背景にある考え方だったり在り方みたいなものって社会全体にとって良いもののはずだし、そういったものが広がっていけば社会全体がもっとよくなるはずなのに、そこのところはいいのか、みたいな。
つまり、社会全体がチームビルディングされていく。まずは「日本」という括りの社会。その先は、もっとアジアだとかもっと違う地域世界へっていうところにあるけれども、でもまずジャパンをチームビルディングするっていうところ。「チームビルディングジャパン」っていう感じ(笑) で、そこに在り方や考え方が浸透していく。
たとえば、一人ひとりが「らしく」あるということを軸に社会が成り立っていく状態だとかね。社会を他人事ではなく、主体的に自分事として捉えていくということが我われのプログラムのなかで出てくるけど、それってプログラムのなかだけじゃなく、その人たちが職場でちゃんと実践していく、とか。職場だけじゃなく、社会全体にそういうことが広まっていくのってすごい良いことだと思うし、社会全体がもっと変わっていける。そこに対するワクワク感ってなんかあるじゃん。
我われはそれができる手段を持っているのに、広めていかないというのはダメだなと思う。できるし、やりたいと思ってるんだったらやればいいじゃん。だから、ちゃんと我われがこういうことを大事にしているとか、チームビルディングってこういう在り方や考え方が大事なんだよって軸をちゃんと明文化していって伝え広めていくってこともやんなきゃいけないと思ってるし、やりたいと思う。
我われがただ実践しているだけでなく、もちろん今までも実践してそれを広めるということをやっていたんだけど、もっと日本中に伝えていくことにシフトしていくというのがこの10年を迎えたチームビルディングジャパンのこれからの一番大事なところかな。
すみえ
わたしが好きな言葉にね、尊敬する高校の先輩から教わった「着眼大局、着手小局」という言葉があるんだ。
「着眼大局、着手小局」。 物事を大きな視点で見つつ、目の前の小さなことから実践する。
私は個人的な問題と、社会的な問題は繋がっているって思ってる(逆に、社会的なことも個人的なことに繋がっている)。
でもね、正直なところ、自分の小さな、ささやかな行動が、本当に社会を変えることができるのか…って感じてしまうこともやっぱりあるの。
そんなとき、その先輩が「着眼大局、着手小局」とおっしゃっていたのを思い出す。
小さな一歩が、目指すビジョンの実現につながっていることを、信じて動く。
自分にできることは必ずある。大局を見つつ、今自分が着手できることを、とにかくやる。
「やっても意味ないし」って、やらない言い訳にしない。
お金がないとか、時間がないとか、
行動するためのリソースがないことも、やらない言い訳にしない。
必要なリソースはすでに持っている、と信じる。
今持っているリソースで、今できることをとにかくやってみる。
完璧な状態を実現することができなくても、まずはできることから着手することで何かが変わっていく。
チームビルディングジャパンもきっと、社会を変える会社になれる。
これからのチームビルディングの10年。ますます楽しみですね!