第48回『深く、広く。2025年、チームビルディングを届けたい』
2025年01月09日
「深く、広く。2025年、チームビルディングを届けたい」
コロナが明けて、社会の動きは少しずつ活発になってきました。働き方の変化も大きく、リモートワークが定着したことで、毎日顔を合わせていたチームが「たまに集まる時間」を大切にするようになっています。これまで当たり前だった「集まる」ということが、特別な意味を持つようになりました。
「せっかく集まれるなら、その時間をもっと意味のあるものにしたい」。そう考えるリーダーやチームが増えていて、チームビルディングの必要性を改めて感じています。私たちチームビルディングジャパン(TBJ)に寄せられる依頼も、コロナ前とは少し違った内容になってきました。リモートワークの便利さを享受しながらも、「顔を合わせる時間の価値」を再認識する流れが、今、確かに起きています。
深く伝えることと、広く届けること
TBJが大切にしているのは、「深く伝えること」と「広く届けること」の両方です。合宿研修のようにじっくりとチームと向き合い、課題に一緒に取り組むことで、メンバー自身が「チームの変化」を実感できる場をつくること。それは時間も手間もかかりますが、だからこそ得られる気づきや成長は大きなものになります。
一方で、もっとたくさんの人に「チームビルディングの価値」を知ってもらうためには、シンプルでわかりやすく伝えていくことも欠かせません。講演やワークショップ、オンラインを活用した取り組みなど、広げる手段はいくつもあります。しかし、広げることばかりに意識が向いてしまうと、本当に大切にしたい「チームの本質」が薄れてしまうこともあります。
だからこそ私たちは、広く伝える工夫をしつつも、本質を見失わず、リアルな組織やチームに寄り添い続けたいと考えています。
チームで働く良さを、まだ知らない人たちへ
「チームで働くことって、結局何がいいの?」と聞かれることがあります。もちろん、チームで仕事をすることには、面倒なことやすれ違いが生まれることもあります。それでも、一人では思いつかなかったアイデアが生まれたり、誰かがつまずいたときに助け合ったり、チームだからこそ実現できる成果があります。
けれど、世の中には「チームの力を引き出す方法」をまだ知らない人がたくさんいるのが現実です。例えば、毎日のように行われている会議でも、どうすればうまく話し合いができるのか、具体的な方法を学んだことがない人がほとんどです。ただ会議の時間を重ねても、目的や方向性が見えなければチームとしての成果は出にくいものです。
さらに、VUCAと呼ばれる変化の激しい時代においては、これまで通りの組織づくりではうまくいかない場面も増えています。「どうすればチームが力を発揮できるのか」「組織をどう変えていけばいいのか」と悩む人たちに、私たちは具体的なサポートや気づきを届けていきたいと思っています。
2025年、存在意義を伝え広める一年に
私たちTBJは、2006年からチームビルディングに取り組んできました。これまでの活動を通して、「チームが変わることで、組織が変わる。その結果、社会にも良い影響が生まれる」という場面をいくつも見てきました。その積み重ねが、私たちの存在意義につながっていると感じています。
2025年は、これまで培ってきたものをさらに広げていきたいと思います。チームビルディングの価値をもっと多くの人に知ってもらい、「チームで働くって、こういうことなんだ」と感じてもらえる機会を増やしていきたいです。同時に、リアルな課題に悩んでいるチームに深く関わり、変化を実感できるサポートも大切にしていきます。
コロナ禍を乗り越えた今、私たちの役割はますます大きくなっていると感じます。「せっかく集まるなら、チームとしての時間を大切にしたい」という思いに応えながら、深く、そして広くチームビルディングを届けていきます。
チームの力が発揮されることで、組織や社会が少しずつ前に進んでいく。その可能性を信じて、私たちはこれからも一歩ずつ進んでいきます。