第47回『2024年、チームに影響を与えた3大ニュース』
2024年12月25日
2024年もいよいよ終わりに近づいてきましたね。この1年間を振り返り、私たちの日常生活やチームに影響を与えた「社会的な出来事」を考えてみましょう。今年は、政治、テクノロジー、そして社会的価値観の3つの大きな変化がありました。それぞれが私たちの「チームのあり方」にも深く関わっています。それでは、2024年を振り返る「『チームの社会科』3大ニュース」をお届けします！
1. 政治への関心が急上昇
今年、日本とアメリカのリーダーが交代するという大きな政治的変化がありましたが、それ以上に注目すべきは日本国内での「一般市民の政治意識の高まり」です。特に、衆院選での国民民主党の躍進や兵庫県知事選挙が一つのターニングポイントとなりました。ネットを通じた情報発信が広がり、従来のテレビや新聞では得られなかった多角的な情報が共有されるようになりました。
これにより、一人ひとりが自ら情報を吟味し、何が正しいのかを考えるようになりました。政治や税金、社会保障といった仕組みに対する「他人事感」が薄れ、私たちの社会そのものを自分たちで作り上げていく意識が芽生えています。これは、チームビルディングの観点からも重要なポイントです。一人ひとりが主体的に意識を持つことで、より強く、より多様性に富んだ社会やチームが作られていくのではないでしょうか。
2. AIが日常業務の一部に
AIの進化も、この1年で私たちの働き方を大きく変えました。3年前はまだ実用性が限定的だったAIが、今では日常的な業務に組み込まれるようになり、オフィスワーカーにとって欠かせないツールとなっています。
この進化により、仕事が効率化され、より短時間で成果を上げられるようになりました。人口減少が進む日本社会において、労働力不足を補う一つの解決策としてAIの活用が期待されています。また、単なる効率化だけでなく、生産性や価値の基準そのものを見直すきっかけにもなっています。
たとえば、これまでGDPという「お金の価値」を基準にしてきた私たちの社会は、これから「時間の価値」や「社会的な意味のある成果」にシフトしていくかもしれません。AIの進化が働き方やチーム運営にどのような影響を与えるのか、2025年以降も注目していきたいですね。
3. DEI（多様性・公平性・包括性）の取り組み停止
最後に注目すべきは、アメリカの一部大企業がDEI（Diversity, Equity, Inclusion）の取り組みを廃止するというニュースです。ジェンダー平等や性的多様性の尊重といった価値観が進んでいるように見えた社会で、逆にそれを止める動きが出てきたことに、多くの人がショックを受けました。
「逆差別」や「保守的な視点」などの意見が背景にあるとはいえ、一人ひとりをそのままの存在として尊重するという基本的な価値観が揺らいでいるように感じられます。これは企業だけの問題ではなく、私たち一人ひとりが、日々の生活やチームの中でどう多様性に向き合っていくかを考える契機にもなります。
チームビルディングにおいても、全員が尊重され、活躍できる環境を作ることが重要です。このニュースは、私たちに「尊重」の本当の意味を問いかけています。
私たちのチームと未来をつなぐ
この1年を通して感じたのは、「社会の変化は、一人ひとりの意識と行動がつながって生まれる」ということです。政治への関心、テクノロジーの活用、多様性への向き合い方。それぞれが私たちの日常のチームにも深く影響を与えています。
2024年、みなさんはどんなことを感じ、どんな変化を経験しましたか？ぜひ、自分自身とチームの1年を振り返りながら、2025年をどんな年にしていきたいかを考えてみてください。
私たち一人ひとりの行動が、次の社会を形作っていくのですから！
