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第42回『選挙だけじゃ変わらない!チームビルディングで未来を築く』

2024年10月17日

最近、日本では総理大臣が交代し、10月27日には衆議院議員選挙が控えています。このような政治の変化は、私たちの生活に直接影響を与えるものです。このタイミングで一度「国を動かす仕組み」そのものについて、もう少し深く考えてみることも大切なのではないでしょうか。選挙という仕組みは、長い間、私たちがどの候補者や政策に賛成するかを表明する重要な機会として機能してきましたが、果たして今の社会にとってそれが本当に最適な方法なのか、少し立ち止まって考えてみたいと思います。

選挙では候補者が政策を掲げ、それを見て私たちは投票を行います。しかし、ここで大きな問題が浮上します。それは、一度掲げた政策を途中で変更することが非常に難しく、変更しようとすると「公約違反」として批判を受けることです。これでは、選挙後に新たな課題や状況が生じても、柔軟に対応することが難しくなってしまいます。しかし本来、議会というものは、議論の場であり、異なる視点や考え方を持ち寄り、そこから最初に考えもしなかった新しいアイデアや解決策が生まれる場所です。そうしたプロセスを経て、知見が集まり、より良い政策が形成されるはずなのです。

私たちが仕事を進める上でも、チームでの話し合いは欠かせません。最初に立てた計画や目標が、議論を通じて進化していくことは日常茶飯事です。むしろ、固定化された意見にとらわれず、チームメンバー同士がオープンに話し合うことで、新しい視点が生まれ、より良い結果を導き出せるのです。国の仕組みにも同じような柔軟性が求められるべきではないでしょうか。意見が変わることは悪いことではなく、むしろ自然なプロセスです。

昔、選挙の仕組みが作られた時代には、私たちは自分たちの代表を選び、その代表が議会で話し合いに参加するという形が主流でした。しかし、今や私たちはインターネットやSNSを通じて、簡単に意見を発信し、直接他の人たちと意見を交換できる時代に生きています。国民が自らの意見を述べ合い、情報を共有し、共に考えることが、選挙で一度だけ投票するよりも重要な時代になっていると言えるかもしれません。

もちろん、選挙は引き続き重要な制度です。しかし、投票だけでなく、日常生活の中で国民が意見を交わし、小さなコミュニティやチームの中で意見を形作っていくことも、未来の国を作るための大切なプロセスだと感じます。たとえば、仕事の場でも、同じ考えのメンバーだけでなく、異なるバックグラウンドを持つメンバーが集まってチームを形成することで、新しいアイデアが生まれやすくなります。それは国の議論にも言えることで、さまざまな視点が集まることによって、より良い政策や決定が導かれるはずです。

さらに、これから日本は本格的な人口減少社会に突入しようとしています。これまでのような都市への集中だけでなく、各地に広がる小さなコミュニティの形成も進むでしょう。そうしたコミュニティの中で、顔の見える人同士が直接対話し、物事を決めていくプロセスが、今後の社会において重要な役割を果たすと考えます。国全体がそうした小さなコミュニティを支え、サポートする仕組みを整えていくことで、より持続可能な社会を築くことができるでしょう。

技術の進歩とともに、国の在り方や政策決定のプロセスも変わっていくべきです。選挙という仕組み自体に加え、それ以外の方法や仕組みも検討していくことで、これからの日本はさらに成長し、国民一人ひとりの声がより反映された国づくりが進められるのではないでしょうか。政策や考えが変わることは自然であり、その変化を受け入れながら、柔軟に対応していくことが、現代の私たちに求められている姿勢です。

選挙だけでなく、私たち自身が日々の中で対話を重ね、共に未来を形作っていく。このプロセスが豊かな国づくりにとって大きな力になると信じています。

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