第15回『2050年、組織と個人に必要とされる能力』
2023年10月05日
昔ながらのピラミッド型組織が成功を収めた時代は過去のものとなり、現代ではフラット型組織が求められています。
以下の経済産業省のレポートによると、2015年から2050年へ向かう間に必要とされる能力が大きく変化することがわかります。
▼未来人材ビジョン(経済産業省、2022)
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf
今回の「チームの社会科」では、変化する環境に適応するために組織・個人に求められる進化について考えてみましょう。
必要な能力の変化
2015年に必要とされていた能力と2050年に求められる能力を比較すると、大きな変化があります。なかでも、「問題発見力」「的確な予測」そして「革新性」は、今後より一層求められる能力になると予測されています。
ピラミッド型組織からフラット型組織へ
かつて、組織は上司の指示に従い、決まった場所・時間に出勤し、従順に働くことが主流でした。しかし、2050年に求められる「問題発見力」「的確な予測」「革新性」を生み出すためには、本人の能力だけでなく、フラット型組織であることが必要です。お互いに言いにくいことでもコミュニケーションが取ることができ、共通の目標を追求する環境を整える必要があります。
コミュニケーションスキルの重要性
また、2050年で必要とされる能力の一つに「言語スキル:口頭」が挙げられます。これはコミュニケーションをとる力が今後ますます重要となることを示しています。革新的なアイデアや異質な視点を受け入れ、新しいものを生み出すためには、コミュニケーション能力が求められます。
単なる情報の伝達だけでなく、他者との協力、チームビルディング、問題解決、意思決定の過程でもコミュニケーションが鍵となります。これにより、組織内外の関係を強化し、イノベーションと協力が促進されます。
未来型の組織と個人
2050年に向けて、組織と個人は柔軟性、コミュニケーション、問題解決能力など、多様なスキルを身につけなければなりません。過去の経験も重要ですが、それ以上に変化に対応し、新たなものを創り出す能力が求められます。
未来の成功に向けて、組織と個人は変化に適応し、革新的なアプローチを採用する必要があります。柔軟性、コミュニケーション、問題解決能力などのスキルを発展させ、未来に向けて準備を整えることが不可欠です。組織と個人が共に進化し、変化に対応できるよう努力することが鍵となるでしょう。