第60回『情熱の源泉』
2009年11月12日
情熱はチームを動かすエネルギーです。いてもたってもいられないような情熱を持ったチームでなければ目指すゴールへはたどり着けません。しかしただ「情熱を持て!」と言われても、何の根拠もなく情熱が沸いてくるわけではありません。情熱には情熱の源泉があります。それは情熱の反対語を考えることで見えてきます。
「情熱」の反対語は「冷静」ではありません。冷静さは情熱と掛け合わせて活用されるべき大事な要素であって、それを打ち消したり否定したりするものではありません。「情熱」の反対語は「怠惰」です。
怠惰な人は、やらなきゃいけないこともやらない
情熱を持った人は、やらなくていいことまでやってしまう
怠惰な人は行動を起こす意義を感じないから怠惰になってしまいます。それはその行動によって起こる変化に何も期待していないからです。なぜそうなのかといえば、行動の結果、どういう自分になっているか、未来のあるべき姿が見えていないからとも言えます。
反対に情熱的な人はがむしゃらに動きます。それによってたどり着くべきゴールをしっかりと見ているから、何とかしてたどり着こうと必死で動くのです。現状にとどまって、あるべき未来の姿を見ることもないのはつらいから動くのです。
情熱の源泉はあるべき未来の姿と、現在の姿の間のギャップにあります。あるべき未来の姿を見ている人は現在の姿とのギャップを感じ、それがエネルギーになります。あるべき未来の姿が見えていない人はギャップを感じないためエネルギーは生まれません。
チーム全体で情熱を共有するためには、チームで思いを一つにして向かってゆけるゴールの共有が必要です。