第55回『隣の青い芝生より価値のあるもの』
2009年09月03日
隣の芝生は青く見えると言いますが、自分の会社よりもよその会社の方がよく見えたりします。
「ライバル会社は最新のシステムを導入しているから営業効率が良くて当然だ。うちの会社も同じようにすればもっとうまく行くのに。。。」
恵まれない自社の現状に対しての愚痴はどこでもよく聞きます。
他社が自分の会社より単に優れて「見える」だけでなく、明らかに優れている場合にもやはり「どうせ自分たちは。。。」というあきらめのような愚痴が聞かれます。
隣の芝生は青々としていて、自分のところの芝生は茶色く枯れてしまっているかもしれませんが、青い芝生に見とれている間に大事なものを見逃していませんか?
他社が優れていて自社が劣っているところにはつい目が行ってしまいます。しかし、『自社が他社より優れているところ』は見逃しがちです。なぜ見逃してしまうのかといえば、自分たちにとっては当たり前のことで、それが特別なことだとは感じにくいためです。この『自分たちにとっては当たり前のこと』が青々と見える隣の芝生よりも何倍も価値のあるものなのです。
青い芝生のお隣さんはあなたの庭に咲くカラフルな花をうらやましく思っているかもしれません。それでも自分たちにとっては花が咲いているのが当たり前で、その価値を忘れてしまっているのかもしれません。
自分たちにとっては当たり前の他社より優れている点を見つけるためには周りに聞いてみる事です。社内でも話し合ってみる事です。「私たちの会社の良いところはどこでしょう?」
そして自社の優れたところを見つけたらそれをどう活かすかを考えます。自分たちの持てるリソースをすべて活かして、総力で自分たちの強みを活かしてゆくべきです。他社の持っているリソースをうらやましげに眺めて、愚痴を言っていても何も始まりません。自分たちがどんなリソースを持っているのか?それらのリソースや強みを組み合わせてどんな素晴らしい事が出来るのかを話し合う必要があります。
もし社内で「他社はこんなに素晴らしいのにうちは。。。」といった愚痴が聞こえてきたら次のステップで他社にはまねできない自分たちの素晴らしさを発揮して行きましょう。
1)自社の優れているところはどこかを顧客や取引先、周りの人たちに聞いてみる。自社内でも聞いてみる。
2)それらの優れているところや自分たちの持っているリソースをすべて活かしてどんなに素晴らしい事が出来るかを話し合う。
3)そして自分たちだからこそできる素晴らしい事を実際に行動に移す。
4)実践した後、行動に移した事を継続するべきかどうか判断する。