第41回『チームはあらゆるリソースを活かす』
2009年02月19日
何かのタスクにチームが向かう際に、全てが好条件で向かって行けるわけではありません。一般的には「お金が足りないから出来ない」「時間が無いと難しい」といった色々な言い訳がされてしまいがちです。優れたチームは「タスク達成のために十分なリソースが無いからできない」ではなく、「自分たちが持っているリソースを、どのようにタスク達成に活かすか?」を考えます。
その違いがどこから生まれてくるのかといえば、タスクに対する意識の違いからです。優れたチームは「タスクを何としても成し遂げたい」「タスクを必ず成し遂げなければならない」とメンバー全員が考えています。そうすると「そのために自分たちはどんなリソースを持っているだろうか?」という発想になるのです。
みなさんのチームはどうでしょうか?
● 持っていないものに不満を言っているでしょうか?
● 持っているものをどう活かすかと考えているでしょうか?
もちろんメンバーの中にリソースの不足を指摘するクリティカルな視点を持った人はいるべきです。優れたチームではこういったクリティカルな視点を持ったメンバーもキチンとタスクへ向かう意識を共有しています。口では「そんなに短い時間ではこれまでの実績から考えて到底できるはずが無い」という投げかけをしながらも、タスクを投げだしてはいないのです。
リソースを認識して活かすというのは楽観主義とは違います。楽観的になってクリティカルな視点を排除してもそれが良い結果につながるわけではありません。
優れたチームが行っているのは
『そこにあるがままのリソースを認識して、タスク達成のために活かす』
という事なのです。