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第23回『一人のコミットメントからチームは変わる』

2008年06月12日

チームづくりレシピ

本気で何かを成し遂げようと決める。失敗することが想像できないほどの状態にする。それがコミットメントです。
ただ目標を持つという事とコミットメントとは全く意味が違います。コミットメントは必ず成し遂げるものであるのに対して、目標は達成できない場合もあります。
周りから見ると成し遂げるのが困難に見えるほどの事がコミットしている人にとっては逆に失敗することが信じがたいような状態になるのです。

コミットメントの力で組織を変えた代表例は日産のゴーン社長です。会社の黒字化に対してコミットし、達成できない場合には自ら辞任する覚悟で挑み、成し遂げてゆきます。組織のリーダーが行うこうしたコミットメントは、対外的によりもまずその組織のメンバーに対して直接的に機能します。リーダーのコミットメントがそのメンバーの在り方にも影響を与えるのです。そしてそこからリーダーのコミットメントは組織のコミットメントとして機能し始めます。

このコミットメントの意味をリーダーが自らの在り方で示し、意味付けしてゆく。それが組織で共有する価値観となり、メンバーの在り方となってゆきます。組織でコミットメントがきちんと機能している場合にはおそらくこの価値観の共有がまずきちんとなされているはずです。

コミットするということは大きな責任を伴います。だからこそ大きな価値のある成果が成し遂げられるという事でもあります。そして組織として何かに対してコミットすることができればこれは絶大な力となります。

ではどのようにして組織としてのコミットメントを共有し、達成してゆくのでしょうか?
そのためには以下の4つのステップを踏んでゆきます。

  1.まずはリーダーが組織のメンバーに対して、外部に対してコミットする。
  2.コミットメントに対する価値観を組織の中で共有する。
  3.共有された価値観に基づいてメンバーがコミットしてゆく
  4.コミットメントを成し遂げる。

ここで言うリーダーとは必ずしも組織上のリーダーでなくても良いのが面白いところです。組織のコミットメントを 形作る上で、最初のコミットメントは誰でも始めることができます。それはコミットメントがそれほどまでに強い力を持っているからです。組織の大きな変革もだれか一人の強いコミットメントから始めてゆくことができるのです。

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