第17回『不満を満たし続けても希望には届かない』
2008年03月20日
チーム・組織のモチベーション高めるためにはメンバーが不満な状態ではなく、希望を満たした(または目指した)状態になくてはなりません。
今、 皆さんはどんな事に不満を持っているでしょうか?「休みが取れない」「給料が安い」「有能なスタッフがいない」いろいろな不満があると思います。しかし、 この不満を満たし続けてもその延長線上に希望はありません。「不満を満たせば喜ぶんじゃないの?」と思ってしまいがちですが、どうもそうではないようです。
不満を満たすのはマイナスからゼロを目指す欲求。
希望を満たすのはゼロからプラスを目指す欲求。
この2種類の欲求は全く別のものなのです。
不満を満たすというのはいわば問題解決です。セオリー通りに考えればまず危機意識を持つところから始まります。希望を満たすというのは理想の未来像を目指す事で、まずは自らの強みを認識しそれが最大限に発揮された理想の姿を探るところから始まります。
ここで大事なことは危機意識から問題解決を図るアプローチをいくら続けても問題は解決されるかもしれませんが、理想の状態にはたどり着かないという事です。
マズローの欲求段階でいえば不満を満たすのは生理的欲求や安全の欲求にあたる部分。しかし、希望を満たすのは自己実現の欲求であり、いくら安全の欲求を満たし続けても自己実現には至りません。
ですから、モチベーションを高め、高いパフォーマンスを発揮するチームにするには不満を満たすことも大事ではありますが、希望を満たす事にフォーカスする重要があります。
皆さん自身や皆さんのチームのメンバーは仕事の場にどんな希望を持っていますか?