第3回『リフレクション ~体験を学びに変える手法~』
2007年08月31日
リフレクションとは、体験学習で「どんな体験をしたか?」「そこにどんな意味があったか?」「それをどう現実に反映させるか?」を確認する事を言います。辞書で引くと「反射」という意味がまず出てくる。そしてそこには「熟考する事」「反映」などという意味も含まれています。
他にディブリーフィングとも言われるし、日本語で一般化しているのは「振り返り」という言葉。チームビルディングジャパンでも最初は日本で通じやすいように「振り返り」という言葉を使っていました。
ある時、海外でのチームビルディング経験豊富なファシリテーターと話をしていた時に「振り返りだと振り返って終ってしまう。現実に反映させないと意味がないわけだからリフレクションという言葉の方がよりしっくりくる」と語ってくれた。確かにそのとおり。
それ以来言葉としては「リフレクション」で統一しています。
リフレクションシート(質問項目の書かれたシート)を使う場合を別にして、リフレクションの効果はそのファシリテーターの腕次第。リフレクションのための場づくりも大事。質問のネタ拾いのために観察している事も大事。リフレクションからまた次のリフレクションを引き出す事も大事。聴く力も大事。訊く力も大事。
色々な事に気を配っていなくてはいけません。
リフレクションは体験を体験学習サイクルに乗せ、体験を学びに変えるもの。リフレクション次第であらゆる「印象深い体験」が学びと成長につながってゆきます。