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第72回『自分らしさを大切にするだけではなく』

2014年02月27日

チームビルディング・ノート

自分らしさ、また自分たちらしさを大切にすることがチームビルディングのために大切であることは何度かご紹介してきました。一人一人が主体的にその能力を活かし合い、高いパフォーマンスを発揮するため、また組織が社会の中で求められるチームとしてあるために「らしさ」は欠くことのできないものです。
しかし、「自分らしくある事が大切である」ということを言い訳に、他者を否定したり、学ぶ姿勢を欠いてしまったり、自分らしさを盾に自分を正当化するために使ったりといった事も起こり得ます。当然ながらそれでは個人にもチームにも良いことはありません。
今回は自分らしさを大切にすることで忘れられがちな謙虚に敬意をもって相手のことを考える事について考えてみましょう。

自由にイキイキと働いているということは自分の好き勝手にやっていて周りに迷惑をかけるということとは違います。しかし、「自分らしくいていいんだ」「無理しなくていいんだ」ということを誤解してしまって自分だけ自分のやりたいようにやってしまい、周りに迷惑をかけてしまうということも起こります。

自分を大切に扱い、自分らしくあるためには同時に周りの人たちを敬い、大切に扱うことが必要です。周りの人たちがそれぞれ自分らしくいられることが素晴らしいチームを作りますし、当然ながら周りの人を大切にする人のところに人は集まります。信頼も生まれてきます。自分のことしか考えないような人のところには人は集まって来ませんし、信頼も得られません。

他者を大切にできない人たちには様々なパターンがあります。凝り固まった考えで自分の常識以外受け入れられない人。経験が乏しく、周りの人を大切にする意味が分かっていない人。プライドが高く、自分を常に正当化し続けている人。恐れから自分の殻に閉じこもっている人。原因は様々かもしれませんが、自分はどうだろうか? と、意識してみることが気づきのキッカケとなります。

「自分らしさ」を言い訳に他者を大切に扱えないようでは当然ながらチームビルディングは出来ません。謙虚に敬意を持って相手に接し、相手の考えや気持ちを本気で理解しようとしなければなりません。そして周りの人たちが自分といることでイキイキと自分らしくいられるような存在でありたいものです。

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