第43回『自立した組織と社会貢献』
2013年01月17日
多くの企業が社会貢献活動に取り組んでいます。様々な活動に資金を提供したり、ボランティア活動をしたりしています。それらの活動も価値あるものではありますが、本質的には企業はその本業そのものが社会貢献であるべきです。
その企業の提供する商品やサービスが買ってくれる相手にとって価値あるものであるのは当たり前ですが、それらは同時に社会にとって価値あるものであるべきなのです。間違っても本業で社会に迷惑をかけ、その罪滅ぼしに社会貢献活動をするようであってはならないはずです。
本業が社会に貢献する企業は当然その本業が求められ、成長してゆくでしょう。
これはNPOでも同じです。社会に貢献することはもちろんですが同時に顧客を持ち、相手に対してきちんと対価を頂けるだけの価値を提供してゆくべきです。世のために良いことをしているから寄付や助成金に頼り続けて良い訳ではないはずです。確実にビジネスとして回る組織にしてゆかなければなりません。
もちろん、助成などが必要な場合もあるでしょう。それは企業も同じです。キチンとビジネスが回り始めるまでのインキュベーションが必要な時には相応の支援があるべきです。しかしそこに依存し続けることはその組織にとっても社会にとっても害でしかありません。
あなたの所属する会社やNPOではいかがでしょうか?
私たちの会社では、ビジネスとして組織作りや人材育成を行っています。この仕事は本業そのものでキチンと顧客に対して価値を提供するのと同時に社会にも貢献できる仕事だと思っています。つまり、人や組織にポジティブな変化をもたらすということは即ちその人や組織が属する社会にとってもポジティブな変化をもたらすということでもあるのです。
私は微力だとしても世のため人のために役立つ仕事をしていることに誇りを持っています。そしてより多くの人たちが同じように誇りを持って仕事ができることを願っています。