第40回『本質を探る探求の旅』
2012年12月06日
私は物事の本質に惹かれます。日々チームビルディングに取り組みながらチームの本質を探り続けています。これは終わりの無い探求の旅で、たどり着いたと思ってもまたその先に新たな探求が続いています。
これは物理法則がニュートン力学、電磁気学、量子力学などと本質の探求を深めて来たのに似ています。「物が上から下へ落ちるのはなぜだろう?」「離れている物同士の間に重力が働くのは何故だろう?」といった気になる疑問を掘り下げていったところに本質が見つかります。しかし、その本質を頼りに更に先の世界を見て行くと、行き詰まる壁があり、それを超えて行く為に新たな探求の旅が始まります。なかなか簡単な物ではありませんね。
チームの本質を探る旅は色々な所で行われていて、色々な発見もありますが、物理法則の様な確固たる物が確立されているとは言い難い状況です。これは物理学とは違い、人の心や考えに関わるため、数字で測る事が出来ないからです。しかしながら、この「測れない物を測る」という科学も発展して来ています。数字でチームの本質を探る取り組みは今後更に進んで行くでしょう。
例えば、何をもって良いチームとするのかもデータに基づいて更に掘り下げた理解ができるはずですし、チームがうまく機能する為の行動、環境、考え方についてもより科学的に理解される様になるでしょう。データの中に真実が隠れています。それを発掘して行くのです。
これらは当然ながら今それが無いという訳ではありません。今ある理解に基づいて現在も様々な組織でチームビルディングがなされています。しかし、その更に先があるのです。
そこにある本質はよりシンプルで美しい物でしょう。本質とはそういうものです。自然界のフラクタル構造や、生物の進化と淘汰の仕組みの様にシンプルで美しいのです。
また、これは直感で見つけられる物でもなく、数字で見つけられる物でもありません。その両方が必要なのです。
このチームの本質を探求する旅は簡単ではないものですが、大きなやりがいのあるものです。ぜひ一緒に本質を探求して行きましょう!