第55回『組織づくりは土壌づくり』
2021年03月04日
チームビルディングジャパンは組織づくりの会社です。
我々は自分たちの組織づくりの仕事を「きれいなお花畑とその花畑を育てる土壌」に例えてお伝えてしています。
ここでいう「お花畑」は成果、「土壌」は組織文化を指しています。
組織づくりを何のために行うのかといえば、もちろん、その組織が目指す成果を上げるためですが、成果はクライアント企業自身が成すものであり、我々チームビルディングジャパンは組織文化の部分を扱います。
つまり、我々の行う組織づくりは土壌づくりです。
仕事をしていると成果、果実、咲く花ばかりを見てしまいがちです。
「あの花ほしいな」
「このフラワーをこうアレンジしたらキレイなんじゃないか」
「こんな風に花壇を作ったらいいんじゃないか」
表面に咲く花をどうやってキレイに見せるかとか、どうやって美味しい果実を得るかとか、そういうところにばかり意識が向きがちです。
しかし、土壌ができていないのにきれいなお花だけ植えても育ちません。
いくら毎日一生懸命種を蒔き水をあげても、良い土でなければ根が張れませんし、芽も出ません。
きれいなお花畑をつくるにしても、美味しい実のなる果樹園を育てるにしても、まず土壌が大事なのです。
ある説によると、良い土は温かいといいます。
チームビルディングジャパンがやっているのは温かい土壌づくりです。
温かい土壌、つまり組織文化を育てていくことによって、その上のお花畑や果樹園にきれいな花が咲いたり、良い果実が実ったりします。
土壌を無視して成果だけに目を向けていても絶対にうまくいきません。
コロナ環境では、地に足のついていない状況の組織が増えています。
水耕栽培で野菜を育てているような、地に根が張っていないイメージです。
工場で照明で管理して野菜がつくられているのはみなさんご存じの通りです。
衛生的ですし、完全に管理し計画的に生産できる。いいことばかりに見えます。
ただし、どんな野菜でも作れるわけではなく、ほとんどがレタスなどに偏っており、多様な作物を育てられるわけではないそうです。
やはり、いろいろな野菜を育てるためには、栄養バランスのいい自然の土が必要なのです。
天候、環境に左右されますし、工場のような安定栽培はできませんが、良い土だからこそ、いろんな野菜、いろんな植物が育ちます。
現在のように、どこに根を張ったらいいのかわからない今の社会環境の中では、なおさら温かい土壌が必要とされています。
リモートワークが増え、毎日挨拶をすることができず困っているという話も耳にします。
これはまさに土に根を生やしていない状態です。
こんな環境だからこそ、みなさん土を育てることに目を向け、きちんとコミュニケーションをとりましょう。
成果を急ぎ、ついつい、何とか花を咲かせなければ、果実を実らせなければ・・・と考えてしまいがちですが、地に根が生えていない状態では花を咲かせ果実を実らせることはできません。
ベースとなる温かい土壌をきちんと育てることで、その上の花がきれいに咲くのです。
今、こういう時だからこそ、きれいなお花畑のための温かい土壌をつくることに目を向けてほしいと強く思っています。
最後に、土壌づくりのためにできる具体的なアクションをご紹介します。
・【3分チームビルディング】毎日30分だけ集まる ~テレワーク・オンラインのチームをつなぐ習慣~
URL https://youtu.be/ZnA0U_pEMnM
・【3分チームビルディング】オンラインでコミュニケーションの質を高める方法 ~テレワーク・オンラインのチームをつなぐ習慣~
URL https://youtu.be/h5l7QsFz58o
・相づちとうなずきだけでも変わる! ~心理的安全性を高める習慣~【3分チームビルディング】
URL https://youtu.be/yHpTPSbQorU